こんにちは、カワヅです。
ピクサーの映画『トイ・ストーリー5』が公開中ですね。
僕は1〜4まで全部観ています。
(特に3が好きです☺️)
5も近々観に行く予定です。
ストーリーやキャラクターも魅力ですが、デザイナーとして観ると、
どうしても色づかいに目がいってしまいます。
「なんでこんなにワクワクするんだろう。」
「どうしてこんなにキャラクターが覚えやすいんだろう。」
そう考えながら観ていると、色にはちゃんと理由があることに気付きます。
今日は、僕が『トイ・ストーリー』から感じる「色づかい」について書いてみます。

キャラクターを一瞬で覚えられる
『トイ・ストーリー』のキャラクターって、シルエットだけでなく色でもすぐに見分けられます。
ウッディなら、
黄色いチェックのシャツ。
青いジーンズ。
茶色い帽子。
保安官らしい赤いスカーフ。
一方でバズ・ライトイヤーは、
白をベースに、黄緑と紫。
未来的で、少し近未来を感じる配色です。
この二人が並ぶだけで、性格まで伝わってくるような気がします。
色は単なる装飾ではなく、「そのキャラクターらしさ」を表現する大切な要素なんだと感じます。
補色の使い方が本当に上手い
『トイ・ストーリー』を観ていると、青と黄色、赤と緑など、補色の組み合わせがたくさん使われています。
例えば、アンディの部屋。
空をイメージした青い壁紙に、黄色い家具や木の色が入ることで、とても明るく楽しい空間になっています。
色のコントラストは強いのに、うるさく感じない。
むしろ、心地よくまとまっています。
これは色のバランスがとても計算されているからだと思います。
デザインでも、「目立たせたいから派手な色を使う」のではなく、どの色と組み合わせるかが重要なんだと改めて感じます。

色で感情を動かしている
『トイ・ストーリー』は、シーンによって色の印象が大きく変わります。
アンディの部屋は暖かく、安心できる色。
一方でシドの家は、少し暗く、不気味な色合いが多く使われています。
同じ映画でも、色が変わるだけで空気感まで変わる。
これは映画ならではですが、パンフレットやWebデザインでも同じことが言えます。
「信頼感」を伝えたいのか。
「楽しさ」を伝えたいのか。
「高級感」を演出したいのか。
色は、見る人の感情に直接働きかける力があります。

子ども向けなのに、大人が見ても美しい
『トイ・ストーリー』は子ども向け映画ですが、大人になって観ても色づかいが古く感じません。
それは、流行だけを追っていないからだと思います。
ビビッドな色を使いながらも、全体として統一感があります。
だから何十年経っても色あせない。
デザインでも同じで、「今流行っている色」を使うことも大切ですが、それ以上に長く愛される配色を考えたいと思っています。
学校案内や企業のブランドデザインは、何年も使われることがあります。
だから一時的な流行よりも、「その企業らしい色」を見つけることの方が重要です。
色には役割がある
デザインを始めた頃は、「この色が好きだから使う」という考え方をしていました。
でも今は少し違います。
「なぜこの色なのか。」
「誰に何を伝えたいのか。」
そこを考えて色を選ぶようになりました。
『トイ・ストーリー』を観ていると、その考え方が徹底されています。
どのキャラクターも、どの背景も、偶然その色になっているわけではありません。
すべてに意味があり、役割があります。
だからこそ、作品全体に統一感が生まれているのだと思います。
日常でも色を見てしまう
映画を観終わったあとも、街へ出ると色づかいが気になります。
スーパーのパッケージ。
駅の広告。
カフェの内装。
「この組み合わせ、きれいだな。」
「この色だから高級感が出ているんだ。」
そんなことを考えるのは、もう職業病かもしれません。
でも、その積み重ねがデザインの引き出しになっている気がします。
良い配色は、本の中だけではなく、映画や街の中にもたくさんあります。
最後に
『トイ・ストーリー』は、僕にとって何度観ても新しい発見がある作品です。
子どもの頃は物語を楽しみ、大人になった今は色づかいやレイアウト、光の表現に目がいきます。
同じ映画なのに、見る立場が変わると、こんなにも感じ方が変わるのは面白いものです。
これからも映画を「観る」だけではなく、「デザインの視点で見る」ことを大切にしたいと思っています。
きっと、次の仕事につながるヒントが、映画の中にもたくさん隠れているはずです。
