こんにちは。カワヅです。
本日は
糸井重里さんの書籍『言いまつがい』の装丁デザインを紹介します。
この装丁を手がけたのは、ブックデザイナーの祖父江慎さん。
数々の印象的な装丁を生み出してきた方ですが、
先日残念ながら亡くなられました。
改めて見返しても、すごいです。
※権利の関係で載せにくいので以下からご覧ください。
https://www.1101.com/books/iimatsugai.html
この想定デザイン、一言でいうと、
「コンセプトを物理でやり切ってる」デザインです。
この本、まず形がおかしい
見た目の時点で違和感あります。
・裁断が斜め
・表紙が折れている
・穴が空いている
・サイズも微妙にズレている
普通なら「不良品?」と思われる仕様。
でもこれは、すべて“わざと”です。
コンセプトがそのまま形になっている
この本のテーマは「言い間違い」。
つまり
“ちょっとズレていることのおもしろさ”
それをそのまま、
・ズレた形
・間違っているように見える仕様
・違和感のある構造
として再現しています。
内容とデザインが一致してます。
手間をかけて“間違う”という贅沢
ポイントはここ。
この装丁、
めちゃくちゃ手間かかってます。
普通に作る方が圧倒的に楽なのに、
わざわざ複雑な製本で“ズラしている”。
つまり
ちゃんと作れる人が、あえて崩している
だからこそ、
成立してるデザインです。
情報ではなく“体験”
この本、内容だけなら
正直Webでも読める。
でも紙で持つと
・手に取った瞬間に違和感
・ページをめくるたびに「あれ?」
・見るたびにちょっと発見がある
体験として成立している。
これが紙の強さです。
学べるポイント
デザイナー目線で大事なのはここ。
・コンセプトを形に落とす
・違和感をコントロールする
・手間をかける場所を間違えない
見た目を整えるだけじゃなくて、
意味を持たせる。
まとめ
『言いまつがい』の装丁は、
「ズレている」というテーマを
そのままプロダクトにしたデザイン。
・おかしいのに成立している
・違和感が価値になっている
・体験として記憶に残る
かなり理想的な設計です。
祖父江さんのデザインはかなり実験的なものも多く、
印刷の勉強にもなりました。
僕にデザインの楽しさを教えてくれた方の一人です。
デザインを通じた素敵な体験をありがとうございました。
カワヅ
