こんにちは。

カワヅです。

デザイナーという仕事をしていると、

「何もないところから、新しいものを生み出す仕事」

と思われることがあります。

もちろん、それも間違いではありません。

でも、僕自身は少し違うように考えています。

デザインは、完全な0から1を生み出す仕事ではない。

と思っています。

すでにあるものを、見える形にする

お客さんと打ち合わせをしていると、

いろいろな話を聞きます。

会社を立ち上げた理由。

この仕事を続けている理由。

商品やサービスへのこだわり。

お客さんへの思い。

将来、どんな会社になりたいのか。

でも、それらがきれいに言葉になっているとは限りません。

頭の中にはある。

なんとなく思っている。

でも、うまく説明できない。

そんなことも多いです。

そこで話を聞いて、整理して、

「つまり、こういうことですよね?」

と形にしていく。

そして、それをロゴやパンフレット、Webサイトなどを通して、より伝わる形にする。

僕は、これがデザインの仕事の一つだと思っています。

「思い」がある仕事は、強い

だからこそ、

自分の仕事に対する「思い」をしっかり持っている人の仕事は、強い。

と思います。

「なぜ、この事業をやっているのか。」

「なぜ、この商品をつくっているのか。」

「誰のために、このサービスを提供しているのか。」

そういったものがあると、デザインにも芯ができます。

何を伝えるべきなのか。

どんな言葉を使うべきなのか。

どんな見せ方が合っているのか。

考えるための材料があるからです。

そして、

「思いはある。でも、それをうまく形にできない。」

そんなときこそ、デザイナーの力の見せどころだと思っています。

思いがないと、ハリボテになる

逆に、

「とりあえず、カッコいいロゴを作ってください。」

「なんとなく、おしゃれなホームページにしてください。」

という状態だと、難しい。

もちろん、見た目を整えることはできます。

でも、

なぜ、このデザインなのか。

という部分が弱くなってしまいます。

見た目は立派だけど、中身がない。

そんなデザインになってしまう可能性もあります。

僕は、それを少し極端に言えば、

ハリボテ

だと思っています。

デザインだけで、何もないところに強い思いを生み出すことはできません。

だからこそ、デザインの前にある「思い」が大切なんだと思います。

思いとデザインを掛け合わせる

例えば、

お客さんが持っている「思い」が10あるとします。

そして、デザイナーの力も10ある。

それを掛け合わせると、

10 × 10 = 100

になる。

一方で、

お客さんの「思い」が1しかない。

どれだけ優秀なデザイナーが50の力を持っていても、

1 × 50 = 50

にしかならない。

もちろん、これは単純な計算の話ではありません。

でも、

デザインの力だけでは、超えられないものがある。

ということです。

デザインは魔法ではありません。

何もないところから、突然すごいブランドを生み出すものでもない。

でも、

すでにある思いを見つける。

整理する。

磨く。

そして、人に伝わる形にする。

その力は、デザインにはあると思っています。

だから、まず話を聞きたい

僕がデザインをするときに、まず話を聞くことを大切にしているのも、そのためです。

どんな仕事をしているのか。

何を大切にしているのか。

どんな人に届けたいのか。

そして、

なぜ、それをやっているのか。

そこに、その会社や事業の「らしさ」があると思っています。

それを見つけて、

ロゴにする。

言葉にする。

パンフレットにする。

Webサイトにする。

僕は、完全な0から何かを生み出すクリエイターというより、

すでにそこにある「思い」を見つけて、伝わる形にする人。

そんなデザイナーでありたいと思っています。

では。

カワヅ