こんにちは。
カワヅです。
最近、読んだ本にAppleの広告戦略について書かれていたものがあり、
印象に残った内容を紹介します。
Appleの白いイヤホン。

今ではワイヤレスイヤホンも含めて、白いイヤホンは珍しくありません。
でも、昔はイヤホンといえば黒っぽいものが多かった印象があります。
そんな中で、Appleはイヤホンを白くしました。
これが、戦略的。
白いイヤホンが目立った
iPodが人気になった頃、街中で白いイヤホンをしている人をよく見かけるようになりました。
いろいろな場所で、白いコードが目に入る。
遠くからでも、
「あ、iPodを使っている人や。」
と分かる。
イヤホンを見ただけで、Appleの存在が伝わってくるわけです。
もちろん、白を採用した理由はデザインや製品との統一感など、さまざまな要素があったと思います。
ただ結果として、ユーザー自身がAppleの広告塔のような役割を担うことになりました。
広告を出さなくても、街に広告がある
普通の広告なら、
看板を出す。
テレビCMを流す。
雑誌に広告を載せる。
そうやって企業が情報を発信します。
でも白いイヤホンは違います。
ユーザーが商品を使って街を歩く。
そのたびに、商品そのものが人の目に入る。
しかも、広告を見せられている感じがありません。
「この人、iPod使ってるんだ。」
くらいの自然な接触です。
これは、とても強い広告だと思います。
「色」には役割がある
デザインをしていると、色を単純に「好き・嫌い」で考えてはいけない場面があります。
目立たせるための色。
信頼感を出す色。
高級感を出す色。
商品を識別してもらうための色。
色には、それぞれ役割があります。
Appleの白いイヤホンも、単に「白がかっこいい」という話ではなく、製品を象徴する視覚的な特徴として機能していたように思います。
「白いイヤホン=iPod」
そんなイメージが、多くの人の中に作られていきました。
商品そのものがブランドになる
ここが一番面白いところです。
ブランドというと、ロゴや広告を思い浮かべます。
でも実際には、
色。
形。
パッケージ。
音。
使い心地。
そういったさまざまな要素が積み重なって、ブランドのイメージができていきます。
そして、その商品を使っている人自身が、そのブランドを街に広めてくれることもある。
これは、企業にとって非常に大きなことです。
デザインは「見た目」だけじゃない
デザインの仕事をしていると、つい「どう見せるか」に意識が向きます。
でも本当に考えたいのは、
「このデザインによって、何が起こるのか。」
ということ。
白くすることで目立つ。
目立つことで商品が認識される。
認識されることでブランドが広がる。
そう考えると、たった一つの「色をどうするか」という判断にも、いろいろな意味があることが分かります。
デザインは、見た目を整えるだけではありません。
人の行動や、記憶に残る仕組みまで考える。
そんなところも、デザインの面白さだと思っています。
では。
カワヅ
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