こんにちは。
カワヅです。
今回は、普段からよく利用しているユニクロについて。
ユニクロには、
「LifeWear」
というブランドコンセプトがあります。
「Life」と「Wear」を組み合わせた言葉で、
「人々の生活をより豊かに、より快適にする究極の普段着」
という考え方です。
この言葉が、個人的にすごく面白いなと思っています。
服を売るのではなく、生活を考える
ユニクロの商品って、ものすごく奇抜なものが多いわけではありません。
Tシャツ。
シャツ。
パンツ。
ジャケット。
ダウン。
どれも、日常生活で使うものです。
でも、
「この服を買ってください。」
という話だけではない。
暑い日に涼しく過ごす。
寒い日に暖かく過ごす。
動きやすい。
毎日使える。
そうやって考えていくと、ユニクロが売っているのは単なる「服」ではなく、
服を通した、より良い生活そのもの
なのだと思います。
佐藤可士和さんとの関係が面白い
このLifeWearというコンセプトを考える上で、佐藤可士和さんの存在も興味深いところです。
ユニクロを率いる柳井正さんと佐藤可士和さんは、2006年のニューヨーク旗艦店のプロジェクトをきっかけに、長く仕事をされています。
しかも、単に「デザインを依頼する人」と「デザインを作る人」という関係ではありません。
二人は毎週のように1対1で対話を重ね、
「社会はいまどうなっているのか」
「人は何を求めているのか」
「ユニクロはどうあるべきなのか」
といった、大きな話をしているそうです。
そして、そこから具体的なプロジェクトが生まれていく。
ここが、デザインの仕事をしている自分としても面白いなと思いました。
LifeWearは、すぐに決まった言葉ではない
実は「LifeWear」という言葉も、簡単に決まったわけではありません。
ユニクロの服とは何なのか。
何を目指しているのか。
どんな価値を提供するのか。
そういったことを時間をかけて整理していった。
そして最終的に、それらをひとつの言葉に集約したのが「LifeWear」です。
つまり、
言葉を考えてからブランドを作ったというより、ブランドの本質を掘り下げた結果として言葉が生まれた。
ということだと思います。

デザインは「見た目」だけではない
この話を読んでいて、デザインの仕事にも通じるなと感じました。
デザインというと、
「ロゴを作る」
「パンフレットを作る」
「Webサイトを作る」
といった、目に見えるものをイメージすることが多いと思います。
もちろん、それもデザインです。
でも、その前に、
「この会社は何を大切にしているのか。」
「誰に何を伝えたいのか。」
「どういう存在になりたいのか。」
を考えることも、デザインの仕事だと思っています。
「何を作るか」より「何のために作るか」
例えば、
「会社案内を作りたい。」
という相談があったとします。
そこで、
「はい、会社案内を作りましょう。」
とすぐにデザインを始めることもできます。
でも、
「なぜ会社案内が必要なんですか?」
と聞いてみる。
すると、
「採用で会社の魅力を伝えたい。」
「営業先に自社のことを知ってもらいたい。」
「新しい事業を紹介したい。」
など、本当の目的が見えてくることがあります。
そうなると、デザインも変わってきます。
もしかすると、パンフレットよりWebサイトのほうがいいかもしれない。
あるいは、パンフレットとWebサイトを組み合わせたほうがいいかもしれない。
大切なのは、
何を作るかではなく、何のために作るのか。
だと思っています。

デザインは、経営にも関わる
今回の記事で特に印象に残ったのが、柳井さんの、
「考えて話し合ったことの集大成としてデザインがある。」
という考え方です。
これは、まさにデザインの本質の一つだと思います。
デザインは、最後に見た目を整える作業だけではない。
会社がどこへ向かうのか。
何を大切にするのか。
それを整理して、言葉や形にしていく。
だから、デザインは経営や事業そのものにも関わってくる。
ユニクロと佐藤可士和さんの仕事を見ていると、そのことがよく分かります。
KAWAZU DESIGN STUDIOでも
僕自身も、デザインをするときに、
「どうしたらカッコよくなるか。」
だけを考えているわけではありません。
その会社にはどんな魅力があるのか。
何を大切にしているのか。
誰に届けたいのか。
そこを一緒に整理して、
「その会社らしさ」を伝わる形にする。
それがデザインの仕事だと思っています。
ユニクロの「LifeWear」のように、
一言でそのブランドの考え方が伝わる。
そんな言葉やデザインを作るのは、簡単なことではありません。
でも、だからこそ面白い。
僕もKAWAZU DESIGN STUDIOとして、単に「チラシを作る」「パンフレットを作る」だけではなく、
その会社が持っているものを見つけて、伝わる形にする。
そんな仕事をしていきたいと思っています。
ユニクロの服を買うときに、
「これもLifeWearなんだな。」
と少し考えてみると、いつもの買い物もちょっと違って見えるかもしれません。
では。
カワヅ
